浅間温泉の静かな街並みに息づく、歴史ある隠れ宿
当館は1832年の創業以来、現当主まで20代続く温泉旅館です。
浅間温泉は松本城主の御湯殿として愛用された名湯で、松本城主と縁が深かった先祖から伝わる品や先祖代々収集した古美術・古文書等が受け継がれています。
かつて「はせをの湯」と呼ばれた富士乃湯は、俳聖・松尾芭蕉の署名「はせを」から芭蕉も訪れたのではないかと伝えられ、江戸から現代にいたる歴史と風情を感じられます。
小さな旅館ではありますが、お客様にも親しんでいただけたらと館内随所に展示しておりますので、どうぞ心ゆくまでお楽しみください。
悠久の歴史と館内に受け継がれる文化
-
当館所蔵の信州松本城図は、現存する松本城の絵図で最古のものです。
1700年代初め頃、水野忠周の城主時代(1713-1718年:信濃松本藩の第4代藩主)に書かれたもので、松本城太鼓門の復元(1999年)の際、文化庁より「指図(設計図)相当」であると判断がなされ、復元に一役買うこととなりました。実物は3畳ほどの大きさですが、館内に50%縮図のレプリカを常設しています。その他、第3代藩主水野忠直より拝領した裃(かみしも)など、松本城縁の品々が伝わります。
-
館内ギャラリーでは、明治時代に横山大観と並ぶ日本画の四天王と称された「西郷孤月」をはじめとする日本画家の作品も季節ごとに展示しております。館内を巡りながら、歴史と美術どちらもお楽しみください。
■ 所蔵品
松本藩主3代の書、西郷孤月、石井柏亭、赤羽雪邦、近藤東来、近藤乾年、高山完、丸山晩霞、中村不折、川島芳子、岩崎巴人 等
西郷孤月作品のうち6幅の掛け軸は、2013年に当館がテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に出演し、真筆との鑑定結果をいただきました。
富士乃湯のおもてなしのかたち
-
当館には、大きな旅館のように多くの設備があるわけではありません。しかし、受け継いできた歴史と文化を大切に、お客様がやすらげるようなおもてなしを、少しずつできることから取り組んでいます。
「小さな宿だからこそできること」をこれからも一つひとつ大事にしてまいります。








