当館が所蔵する松本城図(1713年頃のもの)、お城や門がすべて起こし絵になっているのですが、そのうちのひとつの起こし絵がとれてしまい、本日、松本城管理事務所の研究専門員の皆様にお越し頂き、保存方法について教えていただきました。
そして、嬉しいことに松本城管理事務所で所有している絵図を今回は持参してくれたのです!…
これらの絵図は松本城太鼓門の復元(平成11年)の際、文化庁より「指図(設計図)相当」であると判断がなされ、復元が実現したものです。
松本城太鼓門の復元に際し、当家から持ち出されたのは平成3年の出来事で、それ以降は、松本城図は当館で保存、松本城之図は松本城管理事務所で保存されていて、20年ぶりに当館でそれぞれの絵が再会をはたしました。
私も初めて二つの古絵図を見比べることができました。松本城之研究専門員の方々も初めてだったそうで、真剣に絵図をご覧になっていました。
松本城管理事務所の絵図は、京都の専門家のもとで複製を作られたと伺いました。当家のものもできれば複製を作り、本物は厳重に保管したいのですが、なにげに莫大な費用がかかるようです(小さな新車が購入できるぐらい)ので、我が家では難しそうですが、これからも大切に保管をしたいと思います。
写真手前が、松本城之図、奥が当家の松本城図です。
当館の古絵図を大きなサイズでご覧になりたい方はこちら・・・
http://fujinoyu.com/IMGP0335.jpg
撮影:PENTAX K-5ⅡS
10MBほどのサイズです